何故、通じない?
自信を持って発音した単語やフレーズが通じない、そんな経験は誰にでも多かれ少なかれある物ですね。ただ自分のspeakingが通じやすい人、そうでない人、人によってその程度は結構差があるようです。そしてこれがあまり全般的な英語の総合力に関係なかったりする部分もあるのも確か。
- とはいえ、2級・1級以上くらいになるとその辺に大きな問題があると、その部分が全体のcommunicationの足を引っ張っているのが目立ってくるので自ずと矯正が必要になりますし、誰でも最低限のレベルには直るものです。しかし早い時期にこれに気がつくにこしたことはありません。
- ということで大きな差がありがちなのが3級以下のレベルです。全体的な英語の総合力はあるレベルにあるのに、それ以下の実力の人よりも「通じにくい」という人は確かにいます。何故でしょうか?このことについては最初の頃にほんの少しだけ触れました。もう少し詳しく書いてみましょう。
- この領域、すなわちspeakingのverbalな部分は他のreading・listening・writingと比べますとphysical and technical skills onlyです。初心者が一番あこがれる部分ですが、実は一番ポイントを押さえにくいところでもあります。そしていわゆるセンスみたいな天性の才能で大きく左右されるところです。カラオケみたいなもんです。初めて歌をうたってもうまい人とそうでない人がいますよね。でも練習すれば、誰でも結構うまく歌えるようになれます。それとよ〜く似ています。
- 勘違いを避けるために最初に言いますが、ネイティブのようになるためにという意味ではありません。そんなことを目的にする必要はありませんし、もともとかなり難しいことです。2,3の単語を発音してもらえればネイティブの人と第2言語としての英語使用者の差は必ず分かります。たとえTOEIC満点の人でもそうです。歴然とした差があります。しかしネイティブの発音ではなくても、どんな外国人にでも100%正しく伝わる英語のspeakingは可能です。そっちの方が遙かに大事です。
- そして一言でネイティブなんて言いますが、じゃあどこの国のどの地域の発音になりたいの?といわれると困ってしまうでしょう。まあ、大体「北アメリカ大陸のあんまり南でないあたりで話される白人のspeaking」をさしているんでしょうけどね。NZのなまりが好きだわぁ〜とか、アイルランド英語が好きで好きでなんていう人はあまりいません。
- ということで第一のポイントは「ネイティブみたいになろうとしない」ことです。この意識が強すぎると大体の場合、逆効果です。初心者がこういう無理をすると、聞き手の欧米人はむずがゆいような苦笑を浮かべます。では続きは次ページにて。